箱庭

箱庭

皆さんは「箱庭」をご存知ですか?

簡単に言えばジオラマや盆栽の様なもので、あまり深くない箱上にミニチュアの家屋や庭を模して作られた空間の事を言います。

結構昔はポピュラーな趣味だった様ですが、最近こうした箱庭を作っているという人は滅多に聞かなくなりました。

しかし、形を変えて今も箱庭的な要素は残っています。

テレビゲームでも都市を作ったりするものが流行ったり、オンラインゲームなどで自分の部屋を作るものが人気を博しています。

少し違うのは、仮想空間であらかじめ用意されたものを、仮想空間だけで使えるお金などを払って仕入れてきて、それで部屋作りをする行為に変わったという事。

パソコンの中で完結できる事と、その仮想空間の中で仲間と互いに家を行き来出来る気軽さが人気なのでしょう。

従来の箱庭やジオラマに比べるとオリジナル性は低いと言わざるを得ませんが、庭作り、部屋作りというのは箱庭的感覚に近いものです。

しかし、こういう世界観を作る作業というのは絵画でもそうですし、人類に昔から根付いた感覚なのかもしれません。

池堀を作る感覚は、現代では水槽の中で石や藻で表現され、より小さい空間で表現されていますが、受け継がれた世界観だと思います。

余談ですが、以前芸術家に話を聞いた事があります。

物体としての存在感を表現するならより大きいものを作り、世界観を表現するにはより小さく作る、と。

作った人は分かるかもしれませんが、きっとこういう作業は妄想を具現化するという喜びがあるのでしょう。

小さい子が積み木で城を作るのも同じです。作る喜びが本能として存在しているのかもしれません。

ですが、実際は箱庭が今の時代、多くの人の興味を惹く物ではない事が残念です。

たまに若い人が盆栽を趣味にしている事を耳にします。その趣味は素晴らしい事だと思いますが、同世代の若者からすると、暗い、年寄り臭い、と一蹴されてしまうのです。

日本の盆栽は海外でも評価が高い芸術ですが、そういう芸術の域まで行くと、大多数の若い人には敬遠されてしまうのかもしれません。

今は分かりやすいコミュニケーションツールとしての役割が重要である事と、なかなか自分で試せる機会も少ない事が敬遠される理由かもしれませんね。

こういう文化もどんどん学んでいけば、自分の世界も広がるのですから。

我が家の守り神

ヤモリは家の守り神として大事にされていますが

時と場合によってはその守り神も困った存在になります。

小さい頃からヤモリは家の守り神と教えられてきた私は

ヤモリに対して、怖い・気持ち悪いなどの感情はまったくなく

ヤモリをみてもなんとも思わなかったのです。

しかし、最近の我が家ではヤモリの親子が住みつき

我がもの顔で家中を徘徊しています。

徘徊する分にはぜんぜん問題はないのですが

困るのがお風呂場、トイレなどの個室に現れた時です。

なにせスペースが狭い場所なので天井などにいられると

上から落ちてくるのではないかとハラハラしてしまいます。

その中でも一番困るのがお風呂場です。

出かける前に急いでお風呂に入ろうと扉を開けると、

天井にヤモリが張り付いている事があります。

家の守り神と言われているくらいですから、

水をかけて脅かそうとしても、水のせいで

死んでしまうのではないかと怖くてできません。

仕方がないので、ヤモリが自然にどこかへ行ってしまうまで待つか

壁などを叩き、追い払うかしかありません。

これはこれで一苦労だし、近所迷惑です。

親子のヤモリが住み着いている我が家ですが

実は子供のヤモリが母親のお腹の中にいる時から知って、

いつ出産するのだろうと思っていましたが

気がついた頃には出産され、チビヤモリが急に出てきたのを覚えています。

お腹の中にいる時から知っているせいか

変な愛着があり、名前をつけて成長を見守っていました。

オスかメスか分らなかったので

とりあえず「太郎」と名付けました。

太郎はすくすくと育ち、4センチくらいの大きさになったある日、

家に帰って来て玄関を開けようとすると、玄関の横に太郎がいたのです。

あれ?家の中から出たんだ。びっくりしましたが

もしかしたらこれが太郎の独り立ちなのかもしれないそう思いました。

今までは家の中だけの世界しかしらない太郎でしたが

自分から外の世界に出て、新しい世界に飛び込んだのかもしれません。

私のあけた玄関の扉にびっくりしたのか

太郎は足早に我が家を後にしました。

太郎を見送りながら、立派に成長してくれる事を願いました。

今まで我が家の守り神として家を守ってくれた太郎ですが

今度はまた誰かの家を立派に守ってほしいです。

太郎は独り立ちしましたが、太郎の両親はまだ我が家にいます。

やっぱりちょっと迷惑な部分もありますが、我が家の守り神として

もう少し家を守ってもらおうと思います。

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